信仰,  釈義

万民救済を信じる理由

僕が万民救済説を信じる理由は主に3つあります。

①隣人愛
私たちは、自分と同じように隣人を愛するように命じられています。実際、これは神への愛と並んで最も大切な戒めであり(マルコ12:31)、すべての律法と預言者がこれに懸っています。これを守ることで律法が成就されるとパウロは言っています(ガラテヤ5:14)。つまり、一人でも滅びるなら、それは自分が滅びたのと同じなはずです。もしキリストが教えた隣人愛に従うなら、一人でも永遠に苦しむことや消されることは、全人類がそうなるのと同じです。ですから、一人でも救われない人がいるなら、それは福音とは言えません。ここまで言い切ると反発を受けるのは必至ですが、万民救済以外のキリスト教は福音ではありません。

②地獄は聖書にない
聖書には、地獄について教えている箇所は一切ありません。譬え話や黙示的な風景の中で地獄や火の池などが言及されますが、死後の地獄について客観的事実として明確に教えている箇所は一つもないのです。1コリント13章を読めば、愛の箇所だと分かります。ピリピ2章を読めばキリストの性質について述べているのが分かります。ヘブル12章を読めば信仰について教えていることが分かります。しかし地獄について教えている箇所は一つも存在しないのです。言及があるだけ、比喩、モチーフとして使われているだけで、地獄に関する*教え*は一切ありません。

③すべての人に命が与えられる
1コリント15:22
「すなわち、アダムにあってすべての人が死んでいるように、キリストによってすべての人が生かされるからです。」
ここにはっきり、すべての人にいのちが与えられると書いてあります。勿論「すべて」が限定的に使われる箇所もありますが、「アダムにあってすべての人が死んでいるように」とあるので、ここでは限定的に使われてはいません。同じ「すべて」の人に命が与えられます。また文脈を考慮しても「そのとき、キリストはあらゆる支配と、あらゆる権威、権力を滅ぼし、国を父なる神にお渡しになります。キリストの支配は、すべての敵をその足の下に置くまで、と定められているからです。最後の敵である死も滅ぼされます・・・万物が御子に従うとき、御子自身も、ご自分に万物を従わせた方に従われます。これは、神が、すべてにおいてすべてとなられるためです。(同24-28)」「万物」「すべて」とパウロが繰り返し使っているのは、現代クリスチャンがそれを歪曲して「すべてではない」と言おうとするのを予測していたのではと思うぐらいです。はっきり言っています。

すべて=すべて!福音は本当にシンプルです。キリストは全世界の救い主です!